第二新卒のための就職活動のヒント

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2017年3月10日 by bizura

「第二新卒」というのはネガティブな言葉だ。「新卒で就職したが、何らかの事情ですぐに退職した人」というのが、そのイメージである。もちろんこのイメージは間違ってはいない。しかしだからと言って、そこから「忍耐が足りない」とか「世間知らず」などと短絡的に結論するのは早計である。

私の取引先にも、何人か第二新卒の人がいた。第二新卒であることは打ち合わせ中の雑談で聞いただけなので、どんな事情でそうなったのかまでは聞いていない。しかしとても優秀な人物だった記憶がある。

一般的に言えば、若年者向けの求人は、業務経験よりはポテンシャルで採用するものが多いので、負けないで根気強く応募し続けていれば、第二新卒でも必ず就職できる。だから決してあきらめたり悲観したりする必要はない。

今でも印象に残っているのは、彼らの多くが「今の会社には採用してもらった恩がある」と言っていたことだ。これは一人だけから聞いた言葉ではなく、何人もの人から聞いた。おそらく第二新卒での再就職の難しさが、彼らにその様な言葉を言わせたのだろうと思う。

実際、第二新卒での再就職は、決して簡単ではない。
新卒向けの会社説明会には参加できないので、必然的に転職市場で仕事を探すしかない。

第二新卒は、業務経験がないという点では「新卒」と何ら変わらないのであるが、既卒なので、新卒と同じ土俵ではなく、転職者と同じ土俵で戦うしかない。

最初に就職した会社で、ある程度の業務経験を積んでいれば、それをアピールすることも可能かもしれないが、勤務経験が短い場合はほとんどアピール材料にはならない。

そこで必然的に「未経験者可」の求人を中心にチェックしていくことになる。しかしそこで見る会社名は、新卒で就職活動をした時には聞いたことのない会社名ばかりだ。

”新卒一括採用”システムの日本では、一度ドロップアウトしてしまった人物が、再び表舞台に登場できる可能性はとても低く、ましてや競争率の高い有名企業に入社できる可能性は限りなくゼロに近い。これが第二新卒の現実である。

ではその様な第二新卒が、ベストな再就職先を見つけるためには、どうしたら良いのだろうか?

まずは就職先の会社名にこだわるのは止めよう。あなたが知らない会社であっても、立派な会社はたくさんある。と言うよりむしろ、あなたが知っている会社など、世間に無数に存在する会社のうちのごく一部にしかすぎないのだ。だから、あなたが今知らない会社の中にこそ、将来あなたが就職すべき会社がある。

それから新卒者向けのアドバイスの中でも書いたのだが、まずは顔の見える人間関係を重視すべきである。顔の見える人間関係とは、あなたの家族・親戚・知人・友人のことだ。もし紹介してもらえる企業があれば、積極的に会って話を聞いてみよう。実際、企業の中には、こうやって知人や取引先からの紹介で人材補充をしている会社は結構あるのだ。

縁故採用には、企業にとっても、採用される側にとっても、幾つかの利点がある。

まず取引先からの紹介であれば、その取引先との人間関係を深めることができる。また知人からの紹介であれば、問題のある人物を採用してしまうリスクを最小限に抑えることができる。それに、そもそも共通の知人が間に入るのであるから、お互いに安心できるだろう。また会社や仕事のことをよく理解した上で、納得して入社できるのも良い点である。

それからこれが最も重要な点であるが、第二新卒者が仕事を探す時は、まずは正社員の求人を探すべきであって、安易に契約社員や派遣社員の求人を探すべきではない。それは正社員と契約社員・派遣社員とでは待遇が全く違うからである。

そもそも採用の現場においては、正社員の採用基準と、契約社員の採用基準は異なるのが普通である。まずは契約社員として採用して、その中から正社員に登用するというケースもない訳ではないが、そもそも契約社員という人事制度自体が、”人件費抑制”のために導入された制度なのであるから、正社員での就職を希望しているのなら、正社員での募集を探すというのが鉄則である。

逆の言い方をすれば、どうしてもすぐに就職しなければならない事情がある場合は、契約社員や派遣社員で探せば、(正社員よりは採用基準が低い分だけ)早く仕事が見つけられる可能性が高い。そうして割り切って、契約社員や派遣社員で仕事をしている人も結構いる。しかしこれは実力というよりは、むしろタイミングの要素が大きいと言える。

しかし一度、契約社員や派遣社員で就職してしまうと、その後の正社員への転職が難しくなってしまう可能性があることはよく理解しておくべきだ。正社員と契約社員・派遣社員とでは、「職責」が全く違うからである。契約社員や派遣社員での業務経験を、キャリアとして認めない企業もあることは知っておくべきであろう。

また第二新卒の求人の中には、新卒と同期で入社できたり、同じ待遇で入社できたりするなど、第二新卒者にとってハンデのない条件での募集もある。ただこればかりは、こまめに求人をチェックしていくしか手はない。大切なことは、どんな状況でも、決してあきらめないことである。

いずれにしても、就職では「縁」が本当に重要だと感じる。どんなに実力があっても、求人がなければ入社できないし、逆にあまり実力がない人でも、たまたま大量募集があって、運良く入社できてしまうこともある。大量採用する会社の中には、あらかじめ退職者が出ることを見込んで、採用人数を多くしている会社も多いからだ。

また希望する企業に就職できたとしても続かずに退職してしまうケースもあれば、例え第一志望の会社でなかったとしても、入社してから大きく出世して活躍するケースもある。第二新卒での就職では、今度また就職に失敗したら・・・という心配やプレッシャーを感じるかもしれない。しかしその会社に入社して良かったのかどうかは、実際には入社した後でないと分からないのだ。

いずれにしても、あなたにとって就職はあくまでもスタート地点にすぎず、決してゴールではないことを肝に銘じておくべきだ。そして最後には、自分の判断を信じていくしかない。

 

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