新卒のための就職活動のヒント

コメントする

2017年2月10日 by bizura

新卒の就職のことを書くためには、まず「新卒一括採用」の話から始めなければならない。

「新卒一括採用」という日本独自の雇用慣行こそが、日本の就職・転職市場において、新卒の就職市場と、既卒の転職市場を分ける大きな分岐点になっているからである。

この他に例外として、第二新卒の就職市場というのもあるのであるが、通常は、転職者に紛れて再就職活動をすることになる。その場合、業務経験がないため不利となることは否めない。この第二新卒の問題は、また別の機会に書くことがあると思うので、今日はこのくらいにしよう。

私は本サイトの記事で、転職では前職と「同じ業界」で「同じ職種」を探すべきだと書いた。

では勤務経験のない、新卒の場合はどう考えるべきだろうか?

新卒には業務経験がない・・・その対策として企業は、入社後数ヶ月をかけて研修を行い、配属してからも新人として扱い、少しずつ業務経験を積ませる方策を取ってきたのである。

ところで「新卒一括採用」の現場では、近年になり、今までになかった異常事態が起きている。インターネット社会の到来により、学生は企業への就職のエントリーをネットで行うようになった。その結果、人気企業では、数人の募集に対して数千人とか数万人がエントリーする事態になったのである。

傍目から見ても、これではまともな選考ができようはずがない。現実的な対応としては、大学名等で足切りをして、有望そうな学生を個別に釣り上げていくしかないだろう。

私はこの様な企業側の対応が間違っているとは思わない。そもそも数千人とか数万人のエントリーシートに目を通すことなど不可能なのだ。大手企業はなかなか決断できないだろうが、私はこの様な就職市場の現状を見ていると、特に中小企業では採用方法を見直す時が来ていると思う。

新卒採用のために企業は、リクルートやマイナビなどの就職サイトと契約をしてエントリーを受け付けている。今日では、就職市場そのものが一大産業になっているのだ。そして会社説明会のための会場を借り、大勢の学生に来てもらう。それこそがライバル企業より優秀な人材を集める方法だと信じてのことだ。

しかしそこまでしても説明会に来たほとんどの学生は結局入社することはない。社長は営業をそっちのけで、学生のための会社説明会をしなければならない。これではお互いに人生のムダではないか?

本当に入社する気があるかも分からず、いつ辞退するかもしれない人の履歴書を大量に見させられるよりは、知人・友人・親戚・学校などから、有望な学生を推薦してもらった方がはるかに効率的ではないだろうか?

これは決して非現実的な話ではない。新入社員をリクルーターにして、同じ学校の後輩を推薦してもらった方が、今よりははるかに合理的と言えるだろう。

・・・おっと、話がそれてしまった。

新卒の学生向けの話に戻そう。

こうした時代に、学生がとるべき自衛手段は、「当たり前のこと」をすることなのだ。

「当たり前のこと」というのは、人間本来の姿に戻るということである。つまりインターネットだけに頼らず、もっと「顔の見える人間関係」を重視すべきなのだ。もっと言えば、自分の「縁故を重視すべき」なのだ。

いきなり全く知らない会社をネットで探して応募するのではなく、その前に、あなたが関心のある業界に詳しそうな、家族・親戚・知人・友人・先輩・先生をまず探すべきなのだ。

そうすればあなたは、家族・親戚・知人・友人・先輩・先生から、その会社の情報をより深く聞くことができ、就職のミスマッチを防ぐことができるだろう。

探すべきは、会社ではなく、まず人なのだ。

そもそも新卒者が短期間で離職してしまう背景には、会社や仕事への不理解がある。でもこれは当たり前なのだ。「新卒一括採用」では、全員が一斉に走り出すので、一人だけ立ち止まることはできない。短期決戦で勝ち残るためには、迷うことなく突き進むしかないのだ。

しかし就職が決まった途端、入社する会社のことをあまり知らないことに気付く。もちろん会社説明会には出たし、業界研究もした。でも実際に働いている「人」のことは何も知らないのだ。知っているのは人事担当者くらいだろう。実際、毎年多くの学生が、面接官や人事担当者から受ける印象を決め手にして、入社する企業を決めてしまっている。

しかし本当は、そうであってはならないのだ。面接官や人事担当者から受ける印象などは、その企業の情報のごく一部にしかすぎない。しかしその会社で実際に働いている人のことを、もっと知っていれば、その会社のことを、良い点も悪い点も含めてもっと理解できたはずなのだ。

例えばあなたが目指す会社に、同じ学校の先輩が働いていたらどうだろう。あなたはその人からその会社のことをよく聞いた上で、進路を決めることができるはずだ。それは父親の知人でも良いし、親戚などでも良いだろう。会って話が聞ける人であれば、会社説明会よりははるかに有益な話が聞けるのではないだろうか?

あなたは自分の縁故の人脈を決して軽視すべきではない。有名な話だが「知り合いの知り合い」をたどっていけば、ほとんど全ての人に繋がることが可能なのである。顔を知っている人間関係をもっと重視すべきなのだ。

もし有力な縁故がない場合はどうか?

私はアルバイト先にそのまま就職することは、とても賢明な選択だと思っている。
いくら有力企業に就職したとしても、すぐに退職してしまっては意味がない。それよりも実際に働いて知っている会社を選ぶというのは、とても合理的な選択だと思う。これは自力で縁故を作るということでもある。

もちろんアルバイト採用と正社員採用では、採用基準もレベルも違う。しかし、あなたが優秀なアルバイトならばきっと採用されるはずだし、あなたにとっても会社の雰囲気や内情が分かっているのだから、お互いにメリットがあるのだ。

これも「顔の見える就職活動」の一つと言えるだろう。

 

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

ココナラ

ココナラ

呉ジュリアン/プロフィール

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。